近視の原因については、多くの議論がありますが、もっとも大きい原因は遺伝的要因です。この遺伝的要因で進む近視は残念ながら避けることはできません。遺伝的要因が表れてくるのは6歳以降です。生まれた時から近視で生まれてくる赤ちゃんはいません。大半が小学校入学以降に遺伝的要因の近視は出現してきます。
他の近視進行の原因としては、近くのものを長く見ていることによる調節緊張状態が、近視の進行、あるいは発生の引き金になっているとの説(近業説)もあります。
したがって近くで物を見る状態を長時間続けると近視が進行するという事です。携帯やDSなどの小型ゲーム機を長く見るということは、20cm程度で見ることになるので近視が進行する原因になると考えられます。携帯やDSなどのゲームは30分以上続けない様にしましょう。
近視とは、眼のタテ軸(角膜から網膜までの長さ=眼軸といいます)が普通の人よりも長い状態の事です。
目の状態としては、眼内に入った光が網膜よりも手前で焦点を結んでしまうため、網膜のピントが合っていない状態のことをいいます。
しかし、子供の近視は大人の近視と違い、一時的な調節麻痺や調節緊張性の俗にいう「仮性近視」の場合があります。仮性近視の場合は眼軸(眼のタテ軸)は長くなく、正常です。
一度長くなった眼軸は短くなることは出来ませんので近視は元に戻る事は残念ながらありません。
当院では眼軸の長さを計測して近視が本当の近視か仮性近視かを確認しております 。
レーシックなどで視力が回復するのは角膜をレーザーで削ることで角膜の屈折度を変えることで視力を回復させますが、近視の本質である眼軸の長さは長いままです。
遺伝的要因については排除することは困難ですが、後天的事柄である長時間の近方視や極端に度の合ってないメガネなどによる禁止の進行は避ける事ができる可能性があります。以下のようなことに気をつけましょう。
* 本を読むときは30cm以上話して読む
*本を読むときは明るくする
*テレビは1m以上離して見る
*DSや携帯電話の長時間の使用はやめる。30分を限度にする。
仮性近視と本来のいわゆる近視とはメカニズムがまったく違うものです。仮性近視は近視の初期では決してありません。本来の近視は一般に軸性近視といって瞳(角膜)の頂点から目の底(眼底)までの長さが目の良い人に比べて長い状態であることを言います。
しかし仮性近視とは近くのものをみるときは眼の中にある毛様体筋という筋肉を縮ませ、 レンズ(水晶体)を厚くして見ています。 (筋肉が緊張した状態)この縮んだ状態が続くと、レンズが薄くならないため遠くが 見えにくくなってしまいます。これを調節痙攣といいます。いわゆる仮性近視です。 そこで当院では仮性近視の治療として筋肉の緊張を緩めるためのワックと目薬(ミドリンM)とを行います。ワックという機械は自動的に遠くを見たり近くを見たりすることで眼の緊張、眼の疲れをとります。 効果を期待するためには定期的にしていただく方が効果的です。
ワックD5000
ワックホームページhttp://www.woc.co.jp/
近視は残念ながら今の医療では根本的に治すことは出来ません。近視は眼軸(目の縦軸)が長くなった状態ですが、一度伸びた眼軸を短くする事は出来ません)。したがって近視の進行をできるだけ抑える目的の治療法です。それでも残念ながら遺伝的要因で進む近視は進行を止めることはできません。
「ミドリンM」点眼による就寝前の点眼治療
この目薬は、寝ている間、調節筋の緊張を和らげ、遠方を、見ているのと同じ状態にして目を休めることで、視力の向上をめざすものです。すぐやめないで、長い時間続けることで効果があります。
「ワック」による治療
「近視」の原因の1つは近くを見続けることで「調節緊張状態」が続くことにあります。その調節緊張状態を解くには、遠くのものを見つめる「望遠訓練」が良いとされています。ワックはその望遠訓練をする器械です。つまり「ワック」には調節緊張状態を取り除く効果があります。この器械が設置してあるのは、視力回復センターなどにはなく眼科診療所だけです。「仮性近視」の生徒にはほぼ全例の生徒の視力が向上しています。なお、この器械は仮性近視の訓練だけえでなく、近視が強くなってしまった人の進行防止にも、さらに「遠視」や「老眼初期」の方の「眼精疲労」の防止にも効果があります。